計量器取り扱い

乳脂計類

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  • ■原理・構造
     その形状は種々あるが、これら各種乳脂計は牛乳中の脂肪含有率を知るものであります。

    1)ゲルベル乳脂計
  •     硫酸10ml、検乳11ml、アミールアルコール1mlをそれぞれピペットで乳脂計に注入し、ゴム栓をして振盪した後、遠心分離機にかけ、栓をしたまま65~70℃の熱湯に温浴させると、牛乳中の脂肪が分離し、層となって管の目盛部分に集まってくるのでそれを読み取れば、その値が含有重量%となる。練乳の検査を行うには、検乳に9倍容の微熱湯を加えてから前述の方法で牛乳と同様な操作を行う(ただし、この時は目盛の読みは10倍となる)

  • 2)バブコック乳脂計
  •     ゲルベル乳脂計とほとんど変わりない。全乳用の場合検乳17.6ml、硫酸17.5mlを徐々に乳脂計に入れて振盪し、遠心分離機で脂肪を分離して、熱湯を加えて内容液の表面を目盛部に達しせしめ、65℃に保って目盛を読み取れば、それが含有重量%となる。つぎにクリーム、または練乳の脂肪含有率を検査するには、クリーム用乳脂計を用い、9gのクリーム、または練乳を入れ、これに硫酸17.5mlを注入する。それからは牛乳の場合に行ったのと全く同様な方法により、その脂肪層が幾目盛をみたすか読み取る。