ピペット類
- ■原理・構造
その形状は種々あるが、0.1ml以下の水銀で検査するものを除いては出用として目盛られているもので、上端の解放した口で検液を吸入し、その口を指頭で押さえ排出を操作して検液を測りとるものである。 - ピペットの使用にあたり重要なことは、その流出法を一定にすることである。その流出法はいろいろ行われているが大別すれば流出される際に
イ)垂直に立て、先端を器壁に接する
ロ)垂直に立てて、先端を器壁より離して水面に向ける
の2つがある。
ロ)は飛沫を生じて適当でない。つぎに流出をとめ、あるいは終わった後で- 1)先端を器壁にあて、少しこする(器壁が水をはじくときは、先端をほんの少し液につける)
2)こすらない
3)吸入口を指頭で押さえて、球部を他の掌で握り空気を暖めて残液を押し出し器壁でこする
4)口で吹き出す - などの方法が行われる。1)はよく一致した結果を与えるようである。2)はややこれに劣る。3)はとくに全量ピペットに広く用いられている方法でかつての検定もこの方法で行われていた。4)はいけない。